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みのつる資料館


みのつる資料館

「みのつる」とは、長崎県雲仙市国見町神代の小路(くうじ)地区に隣接する川の名称だ。この川は江戸時代、小路の鍋島陣家や武家屋敷群を守るため堀として人工的に造成された。
 みのつる資料館は平成13年11月にオープンした。今年で開館15周年に当たる。
資料館の展示品は①島原の乱に関する古文書など長崎県に関する郷土資料コーナー、②台湾原住民の土器や衣類など高砂族コーナー、③チベット・ヒマラヤコーナー、④鉱物・化石コーナー、⑤主に台湾の蝶類を展示した世界の昆虫コーナー、⑥貝類コーナー、⑦南極コーナーがある。
館長の下田は1974年長崎県公立中学校理科教員として採用された。1978年4月から3年間台湾の台中日本人学校へ派遣教員として赴任した。その間台湾の蝶や昆虫採集を兼ねて、原住民の高砂族との交流を続けた。日本統治時代に高砂族は九種族に分類されていた。種族ごとに言語が違うので高砂族の共通の言語は日本語であった。台湾の山奥に出かけた折、日本語で会話している人々に出会った。日本人がこんな山奥まで来ているのかと不思議に思ったが、なんと台湾の原住民が日本語で会話していたのだ。
第29次(1987年11月出発)と第41次(1999年11月出発)南極地域観測隊越冬隊員として南極に赴いた。その関係で南極コーナーを設けている。ちなみに第29次の時は南極で昭和時代から平成時代へと変わった。第41次の時は20世紀から21世紀へと変わった。平成元年1月18日の長崎新聞の記事に「南極越冬隊員3人けが」クレバスに雪上車落ちる・・・という見出しで記事が掲載された。私はこの現場に居合わせたのだ。
チベット高原には1985年を最初に3回学術登山隊として遠征した。総日数は100日を超える。また、ヒマラヤ山脈には6回出かけた。この時の採集品などをコーナーとして展示している。
みのつる資料館の設立を思い立ったのは次のような理由による。台湾赴任時、蝶などの昆虫採集を兼ねて山奥に出かけている時に、高砂族の衣類や土器なども多数集めることが出来た。このような収集品を一人で保管するよりは多数の人々に見てもらう方が良いのではないかと考え、資料館を設立することに意を決した。みのつる資料館の展示物は館長の足跡を表したものだ。
最後に、来館される場合は事前に電話で予約をお願いします。

〒859-1303 雲仙市国見町神代丙132-4(小路地区)
みのつる資料館
電話0957-78-1766

館長 下田泰義