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椛島勝一の世界

《船》1949年 講談社蔵 「絵ものがたり 正ちゃんのぼうけん(2)」表紙絵(部分) 1951年 講談社蔵

長崎が生んだペン画の神様

大正から昭和中期にかけて活躍した長崎県諫早市出身の挿絵画家・椛島勝一(1888-1965)の回顧展を開催します。当時、ペン画の技術において右に出る者はいないと言われた椛島は、特に帆船や軍艦における精緻かつ迫真的な描写により「船のカバシマ」と呼ばれ、現在に至るまで多くのファンを魅了し続けています。
椛島の名を一躍世に知らしめたのが、雑誌『少年倶楽部』(大日本雄弁会講談社)での仕事でした。
なかでも山中峯太郎が執筆した「敵中横断三百里」のための挿絵は椛島の代表作といえるでしょう。この物語は日露戦争における実話をもとにした日本兵士の英雄伝で、当時のナショナリズムの風潮の中で熱狂的に受け入れられました。また一方で画風をガラリと変え、吹き出し漫画の元祖ともいわれる「正チャンの冒険」の作画を手がけています。大正12年(1923)から『日刊アサヒグラフ』、続いて『朝日新聞』に連載されたこの4コマ漫画は、子供だけではなく大人にも人気を博し、主人公の正チャンがかぶっていた毛糸の帽子が「正チャン帽」と名付けられ、大流行するほど一世を風靡しました。
椛島の作品は徹底的なリアリズムに基づいており、その正確無比な描写は他の追随を許しません。今回の展覧会は、初期から晩年の作品に至るまで、長崎ゆかりの挿絵画家・椛島勝一の芸術を余すところなく紹介するものです。

会期2017年01月15日~2017年04月09日
開催日時10:00~20:00(入場は19:30まで)
1月23日(月)、2月13日(月)、27日(月)、3月13日(月)は休館
会場長崎県美術館 常設展示室第1・2室
料金一般 400(320)円
大学生・70歳以上  300(240)円
小中高生  200(160)円
・県内在住の小中学生無料。
・( )内は15名以上の団体割引料金。
・学校行事の一環として、県内の小・中・高・特別支援学校生が利用する場合は、引率の教員を含め、無料。
・障害者手帳保持者及び介護者1名は無料。
・「夢の美術館―めぐりあう名画たち―」のチケットでも観覧できます(会期中に限る)。
問合先長崎県美術館 095-833-2110
ホームページ http://www.nagasaki-museum.jp/permanent/archives/222
ミュージアム情報リンク長崎県美術館